F-86F & F-104J

1/72スケールのセイバーとスターファイターです。
完成したので上げてみました。

2機ともすでに退役している、言わば古き良き時代の戦闘機ってとこでしょうか(笑)
ちなみに私は最近のF-22などのステルス戦闘機よりも少し古めの戦闘機が好きだったりします。

では、各々の機体について。

まずはF-86F。
キットの完成度ですが、意外と合わせが悪く、少々削らなければならなかったりしました(^_^;)
フジミ模型だから大丈夫だろうと思ってたんですが…
あとスミ入れが少し濃ゆすぎました。
ガンプラと同じ感覚でスミ入れしたもので、少々違和感があります(

かつて自衛隊の戦闘機として採用されていたこともある機体。
1960年の東京オリンピックで、航空機自衛隊所属の曲芸飛行チーム「ブルーインパルス」が青と白のカラーリングのF-86を駆り、空に五輪を描いたことでも有名です。

ただし、今回製作したのは航空自衛隊仕様のものではなくアメリカ空軍仕様のもの。

1950年代初頭の朝鮮戦争の時代、まだプロペラ機が現役であったころ、突如として現れた北朝鮮のMIG-15戦闘機に対抗するために急遽配備されました。
当時後退翼をもった戦闘機は非常に珍しく、旧ドイツ軍の残した研究資料を参考にしたとも言われています。

良好な視界と機動性をもち、対MIG-15戦闘におけるキルレシオは1:10。これはセイバー1機撃墜に対しMIG-15が10機撃墜ということであり、圧倒的な戦果を収めています。

その後、新機能を多く盛り込んだセンチュリーシリーズとよばれる新型戦闘機が開発されるとF-86は陳腐化の一途をたどりましたが、その後は西側諸国に輸出され、1950年代における各国の軍隊の主力戦闘機となりました。

続いてF-104J

セガワのキットで、合わせなどは良好で組みやすいキットでした。
ただ、色の細かい塗り分けが多く大変で、少々塗装に失敗した感があります(^_^;)

ゴジラなどの特撮映画にもよく登場するこの機体、わかる人にはわかるかも。

ロッキード社が開発した、アメリカ初のマッハ2級超音速戦闘機です。
先ほど述べた「センチュリーシリーズ」のひとつでもあります。
その機体形状は、飛行機というよりはミサイルを連想させ、当時は「最後の有人戦闘機」と言われていました。
卓越した高速性能を誇る反面、旋回性能は低く、アメリカ空軍では60年代には退役してしまいます。

一方、第一次FXとしてこの機体を選定した自衛隊にはこんな逸話があります。
なんと米軍の世界最強とも言われるF-15を2世代遅れの三菱鉛筆(F-104は三菱がライセンス生産を行っていたことと細長いことからこう呼ばれていた)が模擬戦で撃墜してしまったのです。

そのF-15を撃墜した恐るべきパイロットの名前は岩崎貴弘、通称「ロック岩崎」。
彼はF-104の前から見た時の機影の小ささを巧みに生かし、数段上の性能をもつF-15F-16を模擬戦で撃墜しています。

どんな機体でも、パイロットの腕によっては格上の相手に勝つことができるんだということを実感させられます。
赤い彗星の彼の台詞、「モビルスーツの性能差が、戦力の決定的な差ではないということを教えてやる」というのは、MS以外にでも当てはめることができそうですね。

さて、次はちょっとマイナーですがF-106をアップ予定です。
早く組み立てねば。

それでは。